GPAPEの皆様

SGEPSS運営委員会から各分科会,国際委員会に対して
以下のメールが送付されております.

3月23日までに「地磁気・古地磁気・岩石磁気」研究会から
将来構想検討WGに代表(委員候補)を1−2名挙げることと
なっております.

つきましては,皆様で適任者についてご議論いただければ幸いです.

Kazuo Shiokawa wrote:

> 地球電磁気・地球惑星圏学会(SGEPSS)分科会、関連国際委員会の皆様

1月31日のSGEPSS運営委員会の議論により、学会内に将来構想検討WGを立ち上げて、
来年度一杯くらいで学会の将来構想をまとめた文書を作成してはどうか、ということに
なりました。つきましては、3月26日に予定されている次回のSGEPSS運営委員会までに、
それぞれの分科会、国際関連委員会から、WGの委員候補を1-2名挙げて頂けないでしょうか?
3月26日の運営委員会で重複などの調整をさせて頂き、WGを立ち上げたいと思います。

以下、簡単に経緯を書きます。

近年、学会として将来計画をまとめた文書には、

1991年「地球電磁気学の発展的将来」
2005年「21世紀の地球電磁気学」

があります(このメールに添付します)。どちらも、学術会議の地球電磁気学研究
連絡会(地球電磁気研連)が、学術会議の要請に基づいてまとめられたものです。
しかし、学術会議の組織変革により、「地球電磁気学研連」という組織自体が
現在はなくなってしまっています。

10年ごとに将来計画をまとめて行く、という考え方に立つなら、前回の
2005年からまだそんなに過ぎてはいないわけで、実際、この2005年のまとめ
は現状とかなりかぶるものがあります。

しかし、現在のSGEPSSを取り巻く状況は、SGEPSSとしての将来計画を
しっかり持って外部に発信していかなければならないことを示しています。
具体的には、

(1)SCOPE衛星計画(磁気圏探査)、木星探査計画、月惑星探査計画など、
人工衛星による大型の探査計画が、ISASの予算規模の制限のために不透明に
なっている。これにどう対処するか、SGEPSSとしては議論がすすんでいない。
特に惑星科学会ではこの状況に大きな危機感があり、JpGUの宇宙惑星セクションなど
を通して、SGEPSSとの計画のすりあわせを行うよう、折に触れ依頼がなされている。

(2)学術会議の大型研究計画「学術の大型施設計画・大規模研究計画
マスタープラン 2010」(小改訂2011)のとりまとめ・見直しが3年ごとに
行われることになった(次回は2013年)。これにSGEPSSの計画を入れて
行くためには、学会の将来計画の中でその計画が位置づけられていることが必要。

(3)JpGUの宇宙惑星セクションでも、将来計画に関するロードマップの
策定が継続的に行われている。SGEPSSとしてしっかりした計画を持って
このロードマップの中に入れて行く必要がある。

(4)SGEPSSの会員のかなりが所属している大学・研究機関の連携・共同利用など
の研究体制・研究基盤・教育あるいはアウトリーチについても、昨今のめまぐるしい
状況変化に対応する必要がある。

(5)米国ではNSFのdecadal serveyがまとめられ、今後10年の
方向性が出されている。

といったことです。人工衛星計画などの大型の予算を獲得して設備を充実
させていく際には必ず、「コミュニティ=学会の支持を得ていますか」
という質問がなされるので、その際に、学会の将来計画の中にどのように
書かれているか、が重要になります。

従って、SGEPSSとしては、常に最新版の将来計画を持ってWebなどで公開し、
毎年、運営委員会の議論などによってそれを少しずつ更新していくことが
必要ではないか、と思われます。

なお、昨年11月の運営委員会で「将来探査検討分科会」の立ち上げが承認されました。
しかしこの分科会は、SGEPSS学会全体の将来構想を検討することを担うものではなく、
PDクラスなど若手の自由な議論を奨励し、将来の具体的な計画の種になるようなアイデアを
出していくことを目的としています。

以上のような経緯です。よろしくお願いします。

                         塩川和夫@SGEPSS総務

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産業技術総合研究所
小田啓邦