平成13年6月5日

SGEPSS会長

荒木 徹 殿

「SGEPSS分科会 古地磁気・岩石磁気研究会」設立の承認願い

設立発起人代表

井口博夫

 固体地球電磁気学の一分野として発展してきた古地磁気・岩石磁気学は,従来より,古地磁気編年やテクトニクス研究など,地質学分野に広い応用範囲 をもっていたが,近年,そのカバーする範囲はますます拡大している.例えば,月や惑星に研究対象を広げつつある.一方,岩石磁気研究手法を地球環境に応用 する,環境岩石磁気分野が新たに発展してきた.さらに,物性物理分野より新たな実験手法が次々導入されている.また,陸上・深海掘削や惑星探査など,古地 磁気・岩石磁気分野が関わる大型研究プロジェクトが増加し,組織的な研究戦略立案が必要となっている.このような状況に鑑み,SGEPSSが従来よりカ バーする固体地球電磁気学の研究領域を継続的に発展させるとともに,関連分野の研究者との交流を深め,古地磁気・岩石磁気研究の一層の活性化を図るため, 「SGEPSS分科会 古地磁気・岩石磁気研究会」の設立を承認願いたい.

1.設置目的

(1)SGEPSS内の関連研究分野間の交流を進めるとともに,地質学,地震学,惑星科学,環境科学,物性物理学,生物学など関連する学会の研究者との交流を図り,古地磁気・岩石磁気に関する研究の活性化を行う.

(2)海底・陸上掘削や惑星探査等の大型プロジェクトへ積極的に参画するための戦略的プランを検討する.

(3)学生・若手研究者の育成を図る.

2.活動

(1)研究会の開催,共催

(2)研究戦略の検討会の開催

(3)メーリングリストを活用した情報交換

3.組織

(1)幹事を選び,活動計画と必要な組織を決める.

(2)参加は,SGEPSS内外へ呼びかける.