平成23年2月27日
地球電磁気・地球惑星圏学会会長 津田敏隆 殿
「SGEPSS分科会 地磁気・古地磁気・岩石磁気研究会」設立の承認願い
固体地球電磁気学の一分野として発展してきた地磁気・古地磁気・岩石磁気学は,従来より,地磁気変動・地磁気ダイナモ・古地磁気編年・テクトニク ス・磁 気異常など,地質学・地球物理学分野に広い応用範囲をもっていたが,近年,そのカバーする範囲はますます拡大している.例えば,月や惑星に研究対象を広げ つつある.一方,岩石磁気学的研究手法を古気候変動・環境汚染等に応用した環境岩石磁気分野も発展している.さらに,物性物理分野の革新的実験手法が導入 されつつあり,これらを活用した新たな岩石磁気学の展開が求められている.また,陸上・深海掘削や惑星探査など,古地磁気・岩石磁気分野が関わる大型研究 プロジェクトが増加し,組織的な研究戦略立案,緊密な分野内・分野間連携が必要となっている.このような状況に鑑み,SGEPSSが従来よりカバーする固 体地球電磁気学の研究領域を継続的に発展させるとともに,関連分野の研究者との交流を深め,地磁気・古地磁気・岩石磁気研究の一層の活性化を図るため, 「SGEPSS分科会 地磁気・古地磁気・岩石磁気研究会」の設立を承認願いたい.
1.設置目的
(1) SGEPSS内の関連研究分野間の交流を進めるとともに,地質学,地球物理学,惑星科学,天文学,環境科学,物性物理学,生物学など関連する学会の研究者との交流を図り,地磁気・古地磁気・岩石磁気に関する研究の活性化を行う.
(2) 海底・陸上掘削や惑星探査等の大型プロジェクトへ積極的に参画するための戦略的プランを検討する.
(3) 学生・若手研究者の育成を図る.
2.活動
(1) 研究会の開催,共催
(2) 研究戦略の検討会の開催
(3) メーリングリスト・分科会ホームページ等を活用した情報交換
3.組織
(1) 幹事を選び,活動計画と必要な組織を決める.
(2) 参加は,SGEPSS内外へ呼びかける.
以上
以前の「古地磁気・岩石磁気研究会」の設立趣意書(2001年)