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#author("2018-10-01T08:09:24+09:00","","")
[[J-DESC コアスクール 古地磁気コース 2018]]

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** このページについて (公開にあたってのご挨拶) [#a881a02c]
このページは、2018年8月に開催された「日本地球掘削科学コンソーシアム(J-DESC) コアスクール 古地磁気コース」の教科書を公開するページです。

岩石や海底堆積物を調べ過去の地球磁場を復元する「古地磁気学」、および、岩石・堆積物など物質中の磁性粒子(磁性鉱物)の特徴を調べる「岩石磁気学」は地球科学の一分野で、とくに「ちきゅう」、「ジョイデス・レゾリューション」といった掘削船を使った掘削科学においては重要な役割を担っています。本スクールは以下に記す目的を持って開催されておりますが、この教科書はそれ以外の研究者・一般の方にも私たちの科学の諸原則と実践的なところをご理解頂ければと考え、執筆者およびコミュニティ([[地磁気・古地磁気・岩石磁気研究会:http://peach.center.ous.ac.jp/gpr/]])として公開しております。

ここでは、2008年から隔年で開催している「コアスクール古地磁気コース」の2018年版教科書について、スクール修了後に一般向けに公開いたします。「岩石磁気」の基礎から最先端についてご興味がある方はご利用ください。(文章内容についての利用ライセンスは現在著者間で相談中です。)

本ページに関するお問い合わせは各項目の(最終版)執筆担当者に直接いただくか、本ページ管理人の畠山(hatake あっと center.ous.ac.jp)までご連絡ください。

(ページ公開:2018/09/21)


* ''[[J-DESC>http://www.j-desc.org/modules/tinyd0/rewrite/index_j.html]] コアスクール 古地磁気コース 2018'' [#zce4264e]


** 目的 [#z4845a13]

高知コアセンターには、掘削コアを中心とする地質試料を対象とした共同利用研究のために各種の高精度分析機器が設置されています。古地磁気・岩石磁気・環境磁気分野では、掘削船「ちきゅう」「JOIDES Resolution」に搭載されているものと同等のパススルー型超伝導磁力計システムのほか、振動試料磁力計(VSM)、低温磁気特性測定装置(MPMS)、熱磁気天秤などの装置が設置されています。本コースでは、おもに、これらの装置の原理をレクチャー形式で解説するとともに、実際の試料を用いた測定実習を行います。IODPなどの乗船研究や、高度な岩石磁気分析研究に必要な知識とスキルを習得することを目的とします。

** 日時 [#o18978ce]
- 2018年8月28日(火)13時 - 30日(木)16時

** 会場 [#c12fd066]
- [[高知コアセンター>http://www.kochi-core.jp/]] (高知大学 物部キャンパス内, [[案内図>http://www.kochi-u.ac.jp/marine-core/inquiry/CMCR_map.html]])

** コース内容 [#ma770b3c]

-8月28日(火)

-- 12:30-13:00 受付
-- 13:00-13:10 開会挨拶とコアセンターの紹介 (山本)
-- 13:10-14:00 [レクチャー] パススルー型超伝導磁力計システム (山本; [[テキスト1>パススルー型超伝導磁力計システム]])
-- 14:10-14:45 [レクチャー] 磁性鉱物決定に関する概論 (石川; [[テキスト2>磁性鉱物の決め方]])
-- 14:55-15:40 [レクチャー] 低温-高温磁気特性解析 : 種類同定(石川; [[テキスト3>MPMSによる低温磁気測定]], [[4>磁気天秤]])
-- 15:50-16:35 [レクチャー] 常温での磁気パラメータ : 量・粒径パラメータ, 保磁力解析 (臼井; [[テキスト5>常温での岩石磁気分析・基本編]], [[6>常温での岩石磁気分析・装置編]], [[7>常温での岩石磁気分析・応用編]], [[8>常温での岩石磁気分析・統計編]], [[9>常温での岩石磁気分析・異方性]])
-- 16:45-18:30 [実習]半割コアからのサンプリング実習
-- 19:00-21:00 懇親会

-8月29日(水)

-- 08:00-08:45 朝食
-- 09:00-12:00 [実習] A班:パススルー磁力計 / B班:岩石磁気測定
-- 12:00-12:50 [レクチャー] IODP航海における船上古地磁気・岩石磁気研究 (金松; [[テキスト10>IODP航海]])
-- 12:50-13:30 昼食
-- 13:30-16:30 [実習] A班:岩石磁気測定 / B班:パススルー磁力計
-- 16:30-21:00 データ処理, プレゼン準備 (夕食を挟む)

- 8月30日(木)

-- 08:00-08:45 朝食
-- 09:00-12:00 プレゼン準備
-- 12:00-13:20 昼食
-- 13:00-14:00 結果のプレゼン (15分×4班-A1,A2,B1,B2)
-- 14:00-14:30 講評,解説
-- 14:30-15:20 [レクチャー] characterization of magnetic mineral mixture by using first-order reversal curves(KARS)
-- 15:30-16:00 修了証授与, 閉会挨拶 (山本)

** 講師 [#vaa544f3]

- 石川 尚人 (京都大学大学院 人間・環境学研究科)
- 臼井 洋一 (海洋研究開発機構 地球深部ダイナミクス研究分野)
- 金松 敏也 (海洋研究開発機構 地震津波海域観測研究開発センター)
- 山本 裕二 (高知大学 海洋コア総合研究センター)
- KARS Myriam (高知大学 海洋コア総合研究センター)

** 参加者 [#df48f30d]

個人情報を含むため、削除いたしました。(学部4年からポスドクまで11名の方が参加しました。)

* テキスト [#h7e0c5ed]

-1. [[パススルー型超伝導磁力計システム]]
-2. [[磁性鉱物の決め方]]
-3. [[MPMSによる低温磁気測定]]
-4. [[磁気天秤]]
-5. [[常温での岩石磁気分析・基本編]]
-6. [[常温での岩石磁気分析・装置編]]
-7. [[常温での岩石磁気分析・応用編]]
-8. [[常温での岩石磁気分析・統計編]]
-9. [[常温での岩石磁気分析・異方性]]
-10. [[IODP航海]]

//** 「コアスクール 古地磁気コース 2018」では使用しなかったが、前回までに整備したテキスト [#yd0c75d9]

//- [[古地磁気研究のハイライト]] 2014年版
//- [[IODPで掘削されるピストンコアにおける問題点]] 2014年版
//- [[用語集]] 2010年版
//- [[帯磁率異方性の測定]] → [[常温・弱磁場測定]]に統合されました
//- [[振動試料磁力計と古地磁気学への応用]] → [[VSMによる測定と解析:磁気ヒステリシスと寄与分解]]の旧版
//- [[振動試料磁力計と交番磁場勾配磁力計]] → [[VSMによる測定と解析:磁気ヒステリシスと寄与分解]]に統合されました
//- [[掘削時の変形、二次磁化]] → [[IODPで掘削されるピストンコアにおける問題点]]に統合されました


>'''執筆: [[地球電磁気・地球惑星圏学会>http://www.sgepss.org/sgepss/]] [[地磁気・古地磁気・岩石磁気研究会>https://peach.center.ous.ac.jp/gpr/]] 有志'''


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